2010/01/25

ショパン

私が最も好きな作曲家です。今年は、ショパン・イヤー。生誕200周年です。

今回は、ショパンの”幻想即興曲OP66”にまつわる記事を見つけたのでそのお話をしたいと思います。
 この曲は、ショパン作品の中でも極めて有名な曲として世に出ています。印象的な冒頭のメロディから始まり、ロマンティックな高揚感はショパンならでは。甘美で情熱的でそしてどこか切ない。まさに”恋の音楽”です。
しかし、当のショパンはこの曲を気に入らなかったばかりか、「自分の死後はこの曲の楽譜を燃やすように」という遺言を残したそう。遺言にそむいて楽譜を出版してくれた作曲者の友人のおかげで、今私たちはこうしてこの曲を耳にすることができているというわけです。

では、どうしてショパンはこの曲を破棄しようとしたのでしょうか。
理由は二つの「パクリ」説。ベードーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」の第三楽章と、モシェレス作曲の即興曲作品89。
この記事を書いた人は、後にこう続けています。
<モシェレスになく、ショパンにあるのは、「リズム」である。異なるリズムが同時進行することで、あの狂おしい切迫感が生まれる。4と3では割り切れない。割り切れないまま両手は猛然と進む。恋する2人のように。>

なるほど。改めてまた聴いてみようと思った。

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